ローマを知るには教会を見るべき

サンピエトロ大聖堂

イタリアは国民の80%以上がキリスト教徒なので、どんなに小さな町に行っても必ず教会があります。当然のことながら、首都ローマにはたくさんの教会があり、それぞれの教会が違った見どころを持っています。
有名なスペイン階段を登り切った所にあるのはトリニタ・ディ・モンティ教会です。この教会は1502年にフランスのルイ12世の命によって建設された教会で、完成までに1世紀ほどもかかっています。2つの鐘がトレードマークになっていて、中には無料で入ることができ、教会内は外の観光客の賑わいとは裏腹に、落ち着いた静かな雰囲気です。

 

共和国広場から少し歩いた所にあるのは、サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会です。この教会は、典型的なバロック装飾が施されており、入り口はどちらかというと質素ですが、中に入ると一転して、素晴らしいバロック建築の装飾の数々を観ることができます。中でもジャン・ロレンツォ・ベルニーニが1647年から約5年間を費やして制作した大理石彫刻、「聖テレーサの法悦」は、見逃すことのできない素晴らしい彫刻です。この作品は見る人によって、矢を刺そうとしているのか、矢を抜こうとしているのか解釈が変わるとも言われている奥が深い彫刻です。

 

そしてローマを訪れる人なら必ず必見なのがサン・ピエトロ大聖堂です。サン・ピエトロ大聖堂はバチカン市国の中にあるカトリック教会の総本山です。キリスト教の使徒ペトロが殉教したといわれる場所に建設されたのがこの教会で、世界各地からキリスト教徒がこのサン・ピエトロ大聖堂に参拝に訪れます。中に入るとひときわ人混みが目立っているところがありますが、そこにあるのがミケランジェロの弱冠24歳の時の作品、「ピエタ」、十字架から降ろされたイエスの亡骸を胸に抱き、悲しみの表情を浮かべる聖母マリア像です。ミケランジェロは生涯4つのピエタ像を残しましたがその1番最初の作品で、マリアの胸元にはミケランジェロのサインが刻まれています。

 

サン・ピエトロ大聖堂は神聖な場所ですから、中に入る際には露出度が多い服装などは禁じられています。入り口にはセキュリティチェックがあり、規則を守って見学しなければなりません。正面の広場では日曜日ごとにローマ法王が教皇宮殿の最上階右から2番目の窓からお話とお祈りをされます。その姿を一目見ようと、たくさんの人が広場に集まってきます。サン・ピエトロ大聖堂はカトリック教徒でなくても、その荘厳さに圧倒され感動することは間違いないでしょう。